2012年2月28日火曜日

大山村塾第2回講演会のお知らせ


大山村塾第2回講演会の告知

●日時 6月9日(土)

●時間 14:00~16:00
●場所 大山公民館(予定)
●会費 1000円
●プログラム
・第1部 14:00~15:30 甲斐良治

日本全国で青年帰農がトレンドになっている:30の実例とその教訓

《略歴》

1955年宮崎県高千穂町生まれ。
九州大学経済学部卒業。
社団法人農山漁村文化協会「季刊地域」編集主幹。
増刊現代農業『定年帰農』『田園住宅』『田園就職』『帰農時代』の「帰農4部作」で、1999年農業ジャーナリスト賞受賞。
『青年帰農』『団塊の帰農』『若者はなぜ、農山村に向かうのか』など、「生き方からの社会変革」の動きを追究、「地元学」による各地の地域づくりにもかかわる。
さまざまな分野で起きている 「農とむらの原理」(自立と相互扶助、循環性・多様性・関係性)による「生き方の社会変革」の動きを発掘し、発信し続けている。
《参考文献》
『季刊 地域』(09年、農文協)

・第2部 15:40~16:00 高野孟 時事放談

《略歴》
1944年東京生まれ、1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒業後、通信社、広告会社
に勤務。1975年からフリー・ジャーナリストになると同時に情報誌インサイダー
の創刊に参加、80年に(株)インサイダーを設立し、代表兼編集長に。94年に(株)ウェ
ブキャスターを設立、現在は『THE JOURNAL』を主宰すると同時に、「まぐま
ぐ!」から有料メルマガ「高野孟のTHE JOURNAL」を発信中。
★http://www.the-journal.jp/

・懇親会 自由参加
講師をはじめ、参加者相互に意見を交換し、懇親を深める。

2012年2月12日日曜日

大山村塾第一回講演会開講


大山村塾第1回講演会の告知

ぜひ、ご参加ください。

●日時 4月7日(土)
●時間 14:00~16:00
●場所 大山公民館(託児所設置予定)
●会費 1000円
●プログラム
・第1部 14:00~15:30 結城登美雄「ないものねだりよりあるものさがし」
宮城県在住で自ら農業を営みつつ東北の村々を歩き回る民俗研究家が、東日本大震災
から1年の「東北」にとって今何が問題かを一刀両断に語りつつ、全ての地域にとっ 
て普遍的な思考方法・調査手法である「地元学」の真髄を語る。

《略歴》
1945年旧満州生まれ。民俗研究家。山形大学人文学部卒。宮城教育大学、東北大学
大学院非常勤講師。仙台で広告会社経営に携わった後、東北各地をフィールドワーク
して優れたルポを発表、その体験に基づいて地元の価値再発見のための「地元学」を
提唱、またその実践としての旧宮崎町での「食の文化祭」企画では数々の賞を受賞。
《参考文献》
『地元学からの出発』(09年、農文協)
『東北を歩く 小さな村の希望を旅する』(08年、新宿書房)
『山に暮らす 海に生きる 東北むら紀行』(98年、無明舎)

・第2部 15:40~16:00 高野孟「いったいどうなっているんだ野田政権」
消費税増税、TPP、普天間基地固定化、脱・脱原発̶̶民主党本来の方向とはかけ離
れたところへ突き進む野田政権の行方を占う時事放談。
《略歴》
1944年東京生まれ、1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒業後、通信社、広告会社
に勤務。1975年からフリー・ジャーナリストになると同時に情報誌インサイダー
の創刊に参加、80年に(株)インサイダーを設立し、代表兼編集長に。94年に(株)ウェ
ブキャスターを設立、現在は『THE JOURNAL』を主宰すると同時に、「まぐま
ぐ!」から有料メルマガ「高野孟のTHE JOURNAL」を発信中。
★http://www.the-journal.jp/

・懇親会 自由参加
※講師をはじめ、参加者相互の意見を交換し、懇親を深める。

2012年2月11日土曜日

ごあいさつ




 ごあいさつ               

大山村塾塾長 高野孟 

私が安房鴨川の山中、大山地区の金束に移り住んで5年が経とうとしています。
元はと言えば、学生時代からの友である故・藤本敏夫に誘われて、二十年近くも前になり ますが、
鴨川自然王国を訪れて、この地の里山風景の美しさに驚き、またその裏側で進む 森林や田畑の荒廃にもう一度驚いて、放っておけない気分になったのが始まりです。

それ から毎月のように通って田植え・稲刈りや畑仕事や森林伐採をするようになって、
藤本と は、「俺も還暦を過ぎたらここへ引っ越してくるから」と約束していました。
そうなる前 に彼は亡くなってしまい、しかし約束は約束ですから、大山不動尊の北麓の荒れ果てた山 林を求めて一年がかりで藪を伐採して家を建て、家内共々、鴨川の住人となったわけで す。

私は今の田舎暮らしを「半農牧半電脳」と定義しています。
ジャーナリストとしての仕事 は出来るだけネット経由で済ますようにして、
テレビ・ラジオ等の出演や大学の授業や地 方での講演や、どうしても出て行かなければならない時だけ東京には出ますが、後はここ にいて、田畑の世話や草刈りや芝刈りや薪割りや道路整備や、その他ありとあらゆる田舎 暮らしの作業メニューに追われて過ごしています。
あ、「牧」が付いているのは、いずれ この地で馬を飼って、馬で近所の居酒屋に行きたいという願望のためです。

そういう中で、地元の方々とも、また最近急増している都会からの移住者の方々とも交流 が広がって、
楽しい毎日を過ごさせて頂いていますが、近頃、とくに東日本大震災以降、 単にそうやっていろいろなお付き合いを個人的に楽しませて貰っているだけでは申し訳な く、私の持っているささやかな経験や識見や内外の人脈を活かして、
この大山地区のみな らず鴨川市や南房総「安房国」を元気にするための一つの形を作って、次の世代に遺すべ きものを遺していきたいと思うようになりました。

ちょうどそのような時に、地元ネイティブや移住者の方々から「地域再生のための『塾』 を始めたいので、塾長となって働け」とのご提案があり、間もなく古希という老骨に鞭 打って、もう一働きしようと決意するに至りました。
大山村塾は、当面、二ヶ月に一回、地域再生を中心テーマとして、私が若い皆さんの意見 も聞きながら企画を立てて友人・知人から講師を選んで連れてきて、
第一部ではその方の 講義と討論、第二部では私がその時々のテーマを選んで時事放談をするというのを基本パ ターンとして、時には時宜にかなった映画の上映や音楽の演奏なども交えて、面白おかし く展開していきたいと考えています。

私がこの構想をちょっと話しただけで、東京在住の若い衆の中にも「高野さんがそれをや るなら私は行きます」という者がいたりします。地元だけでなく、南房総、いや南だけで なく広く房総でこの世の中を何とかしたいと思っている皆さんが参加して下さることを望 みます。

よろしくお願いします。

はじめに


大山地区を、鴨川市を、南房総を、 どうしたら元気に出来るか。

地域再生の活動に実際に取り組んでいる 次世代の担い手たちが、
大山不動尊の麓に在住するジャーナリストの 高野孟氏を塾長に担ぎ上げて、 
世界と日本の動きに広く目を開きつつ 地域のことをより深く考えるための 勉強と討論と交流の場として、 
「塾」を開くことになりました。

その名も「大山村塾(おおやまそんじゅく)」。 
大山地区のことだけを考えようという訳でなく 
大山公民館を会場とするのでそうなっただけのこと。
松本村の松下村塾が明治維新の原動力となったように、
旧大山村のこの塾が平成維新の源となるかもしれない。 
そのくらいの誇大妄想を持ってこれを始めます。

地元の皆さんはもちろん、広く房総の心ある方々が 参加して活発な議論をして頂くことを期待します。